
2025年4月、高松市美術館のコレクション展の《風が語った昔話》の前で、指人形のトンビフクロウと毛皮ちゃんによる朗読会が開かれました。
向かって左が学芸員の石田さん(トンビフクロウ)、右が福田さん(毛皮ちゃん)です。
《風が語った昔話》は2015年の個展「根源的暴力」で発表され、秋田の手芸をする方々と初めて一緒につくった熊のタペストリーの作品で、物語は雪が溶けて水になり、いろんな生物、無生物へと変身を繰り返していく変身譚です。
朗読を聴く方々の手にも指人形がはめられているのが見えますね。
毛糸で編んである蛇の指人形を首に巻いている方もいます。
聴く人たちが指人形を手にはめることによって、作品との「通路」がパッと開かれていくようです。目とは違い、肌が触れていることで、何かその摩擦が周りとの共振を生み出していくような感じがします。

同じ頃、瀬戸芸の大島の《リングワンデルング》へも、高松市美から船に乗って指人形一座のツアーがやってきました。みなさん片手に指人形をはめて山を登り、途中の「東の遠吠」で瀬戸内海を眺めながらランチをし、竹藪の指人形小屋で語り合いました。
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