
建築家の浅沼秀治さんが繋いでくれたご縁で伺いました。「浜らいん」は漁師さんたちの集会所として使われている場所で、そこに作品を展示して頂きました。
「物語るテーブルランナー」と「インタートラベラー」という子供の下半身部分だけの作品を展示しました。「インタートラベラー」はこれまで屋外での展示も多かったので、そのイメージもあって、建物を拝見した瞬間に屋根の上に展示できたらと考えていましが、震災で津波を経験した人たちには別の感情もあり、現地では作品について話し合う機会もありました。
緊張感はあったものの、こうしたやりとりこそが、このプロジェクトにおいて大事なことだなと実感しました。それまで作品の設置や選定も含め楽しみながら行っていましたが、ちょっと一旦落ち着いて進めていなくてはと反省もしました。
その後、外に出て当初の案でもあった屋根の上や、すぐそばにある大きな防潮堤の上にも作品を置かせてもらって写真を撮影しました。その途端作品が急にスッと風景と溶け込み始め生き生きし始めました。展示作業をしていると不思議と作品と繋がれるような気がすることがあるのですが、この時もそんな感覚を味わいました。
このように対話をしながら、時には摩擦みたいなことが起きたりしながらも、少しずつ作品やこのプロジェクトが理解され、いつかは受け入れられる日が来るよう、もっと出来ることがある気がしましたし、やらなくてはいけないなと思いました。
「インタートラベラー」は境界線を行き来する作品で大人に不安を与える作品と鴻池さんはおっしゃっていましたが、このプロジェクトにとってもとても重要な作品な気がしました。
その後、公民館で美味しいお食事とお土産をいただき、小雪の舞う中、浅沼さんのオープンカーに乗り颯爽と出発した鴻池さんは、トレンディードラマのワンシーンのようで忘れられませんでした。
