
鴻池さんから青森での展覧会までに「東北の方々のお家に、私の作品を設置し保管していただきながら展示をする」というプロジェクトを聞いて、真っ先に東北に住まわれたこともあるアーティストの増子博子さんが頭に浮かびました。早速連絡してみると、すぐに興味を持っていただけそうな場所と人をリストアップしてくれました。
2023年10月7日、そのリストをもとに増子さんの案内で岩手県の北部を中心に一泊二日でリサーチの旅が始まりました。このプロジェクトの大事なことの一つに「縁」があって、増子さんだけでなく、彼女の旦那さんにもご協力いただき、街の人やお二人がいなければ出会えなかった繋がりができて、一気にイメージが膨らみました。道中の車内での会話や食事なども含めて、プロジェクトのヒントになるものがたくさんありました。
その後も、キーパーソン的な人たちが次々と現れ、一気に設置場所などが決まっていきました。これまでの縁が繋がって、戸惑いながらも形になっていく面白さを感じながら、実際の設置に向け準備を進めました。
